やっと観た。

なんかちょっと、びっくりしちゃった。
っていうか、まんまとやられた。
すごい、すごい良くて、
久々に観終わった後、なんにも話せなくなった。

ずるいなぁ。
あんなふうにあの時代を描かれると、あの時代を通り過ぎてしまったあたしたちに痛いじゃないか。もちろん、好みってものもあると思うけど、あたしには、まっすぐ来た。あたしはあんなステキな高校時代を送ったわけでもなく、まぁあれだけども、なんか、がつっと来た。というか、ああいう表現をやってのけてしまう創作者たちがいることに衝撃を受けた。私、アニメ業界に詳しくなくて、この映画のウワサも全然しらなくて、どんな人たちが作ったのかもよく知らないんだけど、とにかく、なんかすごいもの作っちゃう人たちがいるんだなぁって、びっくりした。全身全霊を込めて、ああいうの作っちゃうんだもん、すごいよホント。少なくともあたしは見事に撃ち抜かれた。そんなものを作っちゃった人たちに、敬意を表したい。ちょっとホント、やられた。

時をかける少女」って、もちろん存在は知っていたけど読んだことも見たこともなくて。でもかなり昔からの名作だよね確か。どうも今回も2006年版ってことで、ストーリーにも手を加えてあったらしいけれど、見事。他のシリーズ?を知らないけれど、やっぱりこんなふうに鮮烈に、あの時代の痛みやぬくもりのようなものを切り取っているのだろうか。

あの頃に戻れないことに愕然とする。あたしなりに一生懸命生きてたあの若き日々。もちろんこの作品の中心が懐古ではないことはわかっているけれど、それにしたって、ねぇ。

しかし…
あたしもあれだけ誰かを撃ち抜ける表現者になりたい。
嫉妬みたいなものを覚えた。ちくしょう、負けるもんか。